院長年頭挨拶(平成25年1月7日)

 新年明けましておめでとうございます。
千葉は、温かく穏やかな天候に恵まれた素晴らしい新年の幕開けでした。昨年は震災復興元年、社会保障制度改革元年を謳いあげてきましたが、一年を振り返ってみますと、復興基金は復興に関係ない施設への流用や、政治の停滞に起因する経済、財政、近隣諸外国との交渉は混乱を極める中で、震災復興は被災者が思うような道筋、スピードでは達成されていないように思います。社会保障制度改革はやっと制度改革に向けて消費税増税のみが先行して決定されました。昨年師走総選挙、現行憲法下では最多の候補者、主要12政党が争鳴した総選挙は、自民党の圧勝に終わりました。前回は国民の多くが民主党に期待した政権交代でした。少なくとも10年位は民主党に政権を維持し、日本官僚政治の基盤を政治主導に変革することを期待していたところでしたが。政権交代がなって3年数か月、大地震や、ヨーロッパの財政規律の乱れによる世界不況に加えて、近隣諸国との外交課題など様々に問題が百出する中で、こうも政治政策議論が一歩も前に進まず、政治決定がなされなければ、今回の再度の政権交代も仕方がないと言わざるを得ません。少し残念です。もちろん景気対策は最重要課題ではありますが、社会保障制度(医療、年金、介護、少子化対策)改革の推進こそが大事と、私どもは注視していかなければなりません。それにしても、昨今、政治、行政、マスコミの行動や言動が、医療問題を含めて、私どもの思いと大きくかい離しているように思います。昨年は新書「聞く力」が大ベストセラーでした。一昨年は「絆」が、そして昨年「聞く力」と来たからには、今年は、きっと「飛躍」の年になればと願います。いづれにしても、震災から3年目の今年こそ、東北の復興と、原発事故からの福島再生と日本の再興が力強く進んで欲しいものです。

 本年の初日(1月1日)は私どもの診療所が茂原長生一宮地区の祝日当番医を務めました。
インフルエンザ感染者やそうでない風邪、感染性胃腸炎の患者さんなど朝から夕暮れまで大忙しでした。どこの医療機関も同様ですが、これからしばらくの期間、医療機関はとても危険なところです。皆様、どうぞ十分にご用心されガードをしっかり固めて(マスクなど)受診するよう心がけて下さい。
 診療所はここ数年、幸いにも医療スタッフなどに異動はありません。これからも診療所の基盤である結束が大事と肝に銘じ、そして事業理念に謳っていますように明るく陽気に、快適で安心安全な医療、患者さんが満足していただける医療の提供を心がけていきたいと考えています。今年も皆さまのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
大川 昌権
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